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呉服業界編

呉服業界の現状

日本が誇る伝統的な商材として「着物」があるが、その市場である呉服市場は1993年をピークに縮小し続けていると言われています。以前は2兆円近いと言われた呉服市場も、株式会社矢野経済研究所によると、2012年は2,960億円と推計されています。2013年の市場規模は3,010億円と回復基調へと転換すると予測されており、近年の呉服業界のトレンドである「レンタル」と「着付け教室」が市場を拡大させていくでしょう。
着付け教室は、着付けをきっかけに呉服販売へとつなげていくのですが、和のマナー教室や和文化のお稽古事から、着付け教室へ誘導し、販売へとつなげる流れもできているようです。こういったイベント等により、着物に対する敷居を低くしようとしているのです。

呉服業界で生き残るために

ネットリサーチのMyVoiceによる、着物に関するアンケート結果は次のような結果でした。

1.着物を着た経験がありますか?
YES:8割弱(男性5割強、女性9割強)
2.着物を持っていますか?
YES:4割弱(40代以上の女性は7割強)
3.着物の着用頻度は?
5年に一度以下が約5割。
4.着物着用時に心配なことTOP3
1位:自分で着られない

2位:着られる機会が少ない
3位:着物を購入すると高い

これらのアンケート結果から、呉服業界が抱える問題として、「男性市場が開拓できていない」「着物を着る機会や場所が少ない」「値段などの理由で購入に踏み切れない」などが推測できます。
このような呉服市場と問題に立ち向かい成功しているのがリサイクル着物の「たんす屋」です。
店舗数(FC店含む)は、全国に100店舗を超え、古着に慣れている若者を中心に、着物に対する敷居を低くすることで市場の拡大に貢献しています。
また、業界最大手の日本和装ホールディングス株式会社は男性市場を開拓しようと、この4月に銀座で男性着物専門店をOPENさせる予定です。今年を「男きもの元年」と位置付け、147,000円(税別)で提供し、商標登録もした「超ワルおやじ」化計画をスタートさせます。
価格、男性市場と問題点を解決していますが、残る問題の1つである「着物を着る機会」の提供について、宮崎県では数百名規模で「着物宴会」なる飲み会を開催しました。正に着る場所の提供です。
しかし、男性市場もまだ開拓できた訳ではないですし、着物を着る機会も市場を拡大させる程のレベルではありません。衰退産業と化している呉服業界を回復させるには、新たな市場(海外など)を開拓したり、若者特に男性の市場を開拓するなどが考えられます。
まずは呉服業界で働く方全員が、スーツ代わりに自社の着物を着て生活するくらいのことは、最低限でもした方が良いのではないでしょうか。

当コラムとお読みになり、ご相談があるという企業様はいつでもお問い合せください。

 

(2014年3月執筆 月刊誌99号より)

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